がんになっても楽しい生き方を失わない

骨転移による疼痛とその緩和について


 がんには再発、転移という厄介な問題があります。他の病気と明らかに違う点です。
転移はがんが発生してまもなく血流に乗って転移するものと、手術などの際に血流に乗って転移する場合などがあります。
 がんの発生からまもなく転移したがんは、手術時には転移が見られなくても、手術後、数ヶ月とか数年で転移が見つかることがあります。
 がんの原発部位によって転移する臓器が違いますが、ここでは骨に転移した場合の疼痛問題を取り上げて見ます。
 どの部位のがんも骨転移はありますが、前立腺がんと乳がんは骨に転移する確率が高いことは良く知られています。骨に転移があると他の臓器への転移と違って耐え難い痛みを伴う場合が多いようです。
 最近、緩和治療という言葉を盛んに聞きますが、痛みというものはそれほど簡単に取り去れるものではないことを、私たちの仲間を見ていて感じています。特に、腰椎への転移や骨折を伴うと疼痛が起こり、その疼痛緩和は大変難しいようです。
 モルヒネ投与も疼痛緩和には著効というほどではなく、骨転移による疼痛は大変厄介なものです。
 ストロンチウム89の静脈注射による治療によって、骨転移の疼痛が約3ヶ月以上の長い期間にわたって緩和されるということが分かっております。
 西欧諸国では、早くからストロンチウム89を使っての疼痛緩和がなされてきましたが、日本では広島、長崎への原爆投下による放射能アレルギーは、他の放射線治療にも影響を与え、放射線治療は諸外国に較べて大変遅れていますが、ストロンチウム89による疼痛緩和治療も欧米に10年以上遅れておりました。
やっと昨年〈2007年〉9月になって厚労省より認可になり保険適用が認められましたが、まだその整備が遅れていて、身近な病院施設でストロンチウム89を受けられないのが現状です。
 そこで今回、放射線治療の普及に力を注いでいる「市民のためのがん治療の会」(會田代表)と私たち「日本がん楽会」が協力して、ストロンチウム89の保険診療の適用拡大と、治療施設拡大を厚労省にお願いする運びとなり、このたび要望書および署名簿を(舛添大臣の予定が、年金問題で多忙で変更)厚労副大臣に手渡しました。
署名簿にご協力いただいた多くの方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
要望書概要にリリース内容及び副大臣と会見時の写真を掲載いたします。

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会見写真1
(左から)内田慈恵医大准教授、中原日本がん楽会会長、 會田市民のためのがん治療の会代表、渡辺厚労副大臣、風間参議院議員、山本参議院議員、古屋衆議院議員


会見写真2
左 日本がん楽会会長 中原武志 右 渡辺孝男厚労副大臣